2013年5月18日土曜日

長崎ぶらり散策⑨ 唐人屋敷跡・土神堂

新地中華街から歩いて、5分程のところに「旧唐人屋敷跡」というのがある。江戸時代、密貿易を取り締まる目的で、この地に唐人(中国人)の居留地を作り、そこに住まわせたのが始まりとされる。周囲を堀壁で囲み、出入りは厳しく制限されたらしい。開国後は、別の地域に散らばって住むようになり、今では僅か4つの史跡を残すだけになってしまったとのことだった。それにしても、この「旧唐人屋敷跡」がある館内町というところは不思議な感じがする。長崎は坂の多い町だが、ここも坂道や石畳、そして昔ながらの市場のような下町風情のあるところで、その中に「土神堂」をはじめとする中国文化の遺跡が融合している、というかうまくマッチしているのだ。
まず最初に訪れたのが、「土神堂」。土地の神(土神)を祀ったお堂のようだ。1691年建立とある。
門を入ると、小さな太鼓橋が架けてある。池のは大きな鯉がゆっくりと泳いでいた。祠の前に来ると、カラフルな色紙がぶら下がっていた。「南無廣博身如来」と書いてある。調べてみると、施餓鬼法要で使うものらしい。その上に吊るされている提灯には「福徳正神」とある。土地や家を守り、豊作の神様として中華圏で厚く信仰されているようだ。







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