2013年5月18日土曜日

長崎をぶらり散策⑯ 大浦天主堂と四海楼の長崎ちゃんぽん

眼鏡橋をぼんやり眺めていると、空が少し曇りだしてきた。今日の予報では、雨は降らないと聞いていたが、なんだか雨が落ちてきそうな気配が。。時間も14時を過ぎた。そろそろ移動しなければと思い、トラムに乗った。これから行くのは、大浦天主堂のある南山手地域だ。今回の長崎最後の訪問スポット。トラムの中は、ラッシュ並みの大混雑だ。土曜日午後ということもあるのだろうか、多くの観光客や地元の買い物客、学校帰りの高校生等々。今回気づいたことだが、外国からの観光客は通常でも多いのだが、為替の影響もあるのか欧米系の観光客の方の割合が高かった。何人か話をしてみたら、オーストラリアやニュージーランドから来ていた人が多かったようだ。
長崎という街は、本当に「坂の多い街」である。ここ大浦天主堂やグラバー邸は、高台にある。なので坂道をてくてくと登らなければならない。大浦天主堂に続く坂道には、たくさんの土産物店が並んでいる。長崎名物のカステラや鼈甲細工、ガラス細工などを売る店が軒を並べている。当日はかなり暑かったので、ソフトクリームや清涼飲料水が飛ぶように売れていたようだ。途中に「ボウリング発祥の地」という碑を見つけた。1861(文久元年) に初のボウリング場が営業を開始したそうだ。知らなかった。


大浦天主堂。1865年(元治2年)に建てら」れた日本最古の現存するキリスト教建築物。国宝でもある。大浦天主堂といえば、豊臣秀吉のキリシタン禁制から長らく250余年、密かに自らの信仰を守り抜き潜伏していたキリシタン達が発見された舞台だ。1865年(元冶2)完成。三塔三廊式のゴシック風様式当時は、長崎に在留する外国人(フランス人)信徒のための教会だった。主任司祭だったプチジャン神父は、教会の正面に日本語で“天主堂”と書き、カトリック信徒が密かに信仰を伝えているのではないかというわずかな期待を抱いていた。すると程なくして、浦上地区の住む隠れキリシタン15人の信徒が、この教会を訪れ、「ワタシノムネ、アナタトオナ ジ」(私たちもあなたと同じ信仰をもっています)「サンタマリアのご像はどこ」と信仰告白をしたという。奇跡ともいえる出来事が起こった場所だ。
聖堂内は、写真撮影が禁じられているのでお見せできないが、聖堂にある小祭壇に「聖母子像」がある。これが、信徒発見のサンタマリア像といわれる。







 
浦上天主堂を見た後、そうだこの近くに、長崎ちゃんぽん発祥の店といわれる老舗「四海楼」があったことを思い出した。ランチタイムの営業は15時まで。あと15分位しかなかったので、ラストオーダーに間に合うかどうか分からなかったが、行ってみた。5階建ての立派な建物。5階のレストランはガラス張りで、眼下には長崎港を見渡せる景色のいいところだった。ここの長崎ちゃんぽんは、スープが油ぎったしつこさがくなく、且つそれでいてクリーミーで、ボリュームのある絶品。




0 件のコメント:

コメントを投稿